安倍晋三元首相を狙撃した山上徹也容疑者。
元海上自衛官で任期制だったと報道されていましたが、「任期制自衛官」ってなに?と思った方も多いのでは?
そこで任期制自衛官について調べてみました。
任期制自衛官とは
任期制自衛官とは、「自衛官候補生」として3か月の教育を受けた後に、陸上自衛官は約2年(一部技術系は約3年)、 海上・航空自衛官は約3年を1任期2任期以降は各2年)として勤務する自衛官のことです。
1任期目の修了時、引き続き自衛官として勤務するか、「自衛隊新卒」として民間企業等へ就職するか、大学等へ進学するか、自分の希望により選択することができます。引用:防衛省・自衛隊HP
「任期制自衛官」とは任期を決めて採用される自衛官のことで、教育期間3ヶ月を含めた最初の任用期間は陸自で2年、海自・空自で3年となっています(陸自でも一部技術系は、最初の任用期間が海自・空自と同じく3年となる場合がある)。
待遇面としては任期制自衛官の休日は週休二日制、他にも夏冬の長期休暇や年次休暇も設けられているそうです。
自衛官候補生(訓練生)の場合、月13万円程度が支給されるそうです。
その後任期制自衛官として配属されると、勤務年数に応じて昇給していき、6ヶ月まではおよそ16万7千円、さらに1年まではおよそ19万円まで給与が上がります。
任期制自衛官は任期満了でお金を受け取れる
陸上自衛官、海上・航空自衛官は任期満了まで勤務すると任期満了金が給付される。
●陸士(陸上自衛官)約57万円
●海士・空士(海上・航空自衛官)約94万円
任期満了金は、継続して自衛官を続けると任期満了する度に加算されていきます。
任期制自衛官の定年は?
任期制自衛官は読んで字のごとく任期が決まっています。
民間企業でいえば「契約社員」と同じ扱いかと思います。
なので毎回任期満了でいったん退職となり、その都度引き続き自衛隊で働くか民間企業で働くかなどの選択は自由に選べます。
任期制自衛官のメリット
任期制自衛官のメリットを3つご紹介!
資格の取得
大型特殊自動車や自動車整備などおよそ50種類におよぶ様々な資格を取得することができます。
お金が貯まる
無料で使用できる宿舎や栄養バランスのとれた食事が用意されているため生活費は一切かからないため、任期中はお金が貯まりやすいそうです。
就職に有利
自衛官は訓練で肉体的、精神的に鍛えられているほか、集団生活で、礼儀作法や忍耐力、協調性などに優れた人材だと企業側から考えられています。
また、前述の資格取得など任期中に様々な知識や技術を身につけているので、職業・職種によっては即戦力として期待されています。
まとめ
●「任期制自衛官」とは任期を決めて採用される自衛官のこと。民間企業の契約社員のようなもの。
●任期は陸自で約2年、海自・空自で約3年となっています。
●自衛官候補生(訓練生)の場合、月13万円程度が支給される。
●任期制自衛官として配属されると、勤務年数に応じて昇給していき、6ヶ月まではおよそ16万7千円、さらに1年まではおよそ19万円まで給与が上がる。
●任期満了まで務めると陸士(陸上自衛官)で約57万円、海士・空士(海上・航空自衛官)で約94万円の任期満了金が支給される。
●元自衛官だと資格取得ができ、お金も貯まりやすく、しかも就職の際有利。