ヴァンダミング映画の決定版!長髪のヴァン・ダムが大暴れをする西部劇(ウェスタン)調の痛感アクション!
1993年 アメリカ
監督:ジョン・ウー
製作:ジェームズ・ジャックス、ショーン・ダニエル
製作総指揮:サム・ライミ、ロバート・タパート
脚本:チャック・ファーラー
撮影:ラッセル・カーペンター
音楽:グレーム・レヴェル
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ランス・ヘンリクセン、アーノルド・ヴォスロー、ヤンシー・バトラー
あらすじ
弁護士のナターシャ・ビンダー(ヤンシー・バトラー)は音信不通となった元海兵隊員だった父ダグラスを探しに単身ニューオリンズを訪れるが、ダグラスはリストラされた後、ホームレスとなって行方知れずとなっていた。
やむなく単独で父親探しを行おうとスラム街を訪れたナターシャだが、彼女が持っていた大金目当てのチンピラに襲われる。そこにかつてアメリカ海兵隊武装偵察部隊で活躍したチャンス・ブードロー(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)が現れナターシャを助けたことから父親捜しを手伝うことになる。
そんな矢先、ナターシャの父の焼死体が発見された。警察は事故死と判断したがチャンスは遺留品のドッグ・タグの不自然な破損から、何者かによる殺害と判断する。
やがて、チャンスの友人で元軍の特殊部隊出身の黒人ホームレス、エライジャ・ローパーが何者かによって街中で射殺されるが、これらの事件の背後には恐るべき事実が存在した。
フランスの富豪フーション(ランス・ヘンリクセン)とその側近の南ア人傭兵ヴァン・クリーヴ(アーノルド・ボスロー)の組織する殺人集団は、刺激を求めている上流階級のセレブたちを高額な手数料で人間狩りのゲームに参加させていたのだ。
人間狩りの的となる人間には戦闘経験のある元軍人で身寄りのいないホームレスを選び、逃げ切れば大金をやると唆して(そそのかして)いたのだ。
チャンスは事件を探るうちにフーションらに狙われるようになり、いつしかフーションらの人間狩りの標的とされ・・・
概要
リチャード・コネルの短編でかつて映画化もされている「The Most Dangerous Game(最も危険なゲーム)」が原作。
ジョン・ウー監督のハリウッドデビュー作。
「2丁拳銃」「対面撃ち」「スローモーション」「白いハト」などジョン・ウー節も満載!
また、ウー作品の大きなテーマである「どん底から這い上がろうとする男達の闘い」は、本作でも貫かれている。
ヴァンダミング、ヘンリクセンをはじめ、主役・悪役のキャラ立ちもバッチリで、主役より悪役の方が濃いのもウー監督らしいかも(笑)
マンハンティングを行う悪の組織を率いる富豪のフーション(ランス・ヘンリクセン)とヴァンクリーヴ(アーノルド・ボスロー)。
ランス・ヘンリクセンはジェームズ・キャメロン作品「殺人魚フライングキラー」「ターミネーター」「エイリアン2」に出演。ターミネーターでは元々ヘンリクセンがターミネーターの候補になっていたそうだ。
アーノルド・ボスローは「ハムナプトラ」のイムホテップ役で知られている。
ちなみにヴァン・クリーヴの名は、マカロニウエスタンの名優リー・ヴァン・クリーフからの命名である。父親の仇討ちに娘が賞金稼ぎを雇う設定といい、マカロニ・ウエスタンへの偏愛がうかがえる。
「二丁拳銃」「白いハト」「対面撃ち」「スローモーション」とジョン・ウー節炸裂の本作。私的にはヴァンダム映画では一番好きですが、クオリティ的には木曜洋画劇場レベルなのは否めない(笑)
湿地帯でチャンスを育てたチャンスの叔父(ウィルフォード・ブラムリー)。
見かけによらず、チャンスを追ってきた殺人集団に弓矢で応戦。数人射殺すという活躍を見せる。映画によくいる「すっとボケ」キャラで、この作品唯一の癒しキャラ。
ちなみに彼は昔NHKで放送していた「がんこじいさん孫3人」のおじいさん役で有名だ。