【鎌倉殿の13人】千葉常胤(岡本信人)ネタバレ徹底解説!下総 房総 平忠常 平将門

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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」岡本信人さんが演じる千葉県の英雄・千葉常胤

下総国(現在の千葉県北部)の有力豪族で源頼朝に「父同然」と呼ばれるほど信頼され、鎌倉幕府設立に多大な貢献をした。

源平合戦や奥州合戦で軍功があり、奥州から九州までに各地に多くの所領をもらい、「千葉氏中興の祖」と言われている。
常胤の功績に対して源頼朝は正月には必ず常胤の屋敷で新年を祝うほど厚い信頼を寄せた。

「鎌倉殿の13人」では片岡愛之助さん演じる北条宗時が鎌倉に本拠地を置くように進言したように描かれているが、吾妻鏡では常胤が進言したとされている。

そんな千葉常胤についてリサーチしました。

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千葉常胤の経歴

千葉氏は桓武平氏良文流(平良文の子孫)で、平忠常を祖とする房総平氏の系統で「坂東八平氏」「坂東八屋形」に数えられる名門で代々「千葉介」を名乗る。

千葉常胤は千葉(平)常重の子で千葉氏2代目(3代目とも)。遠い遠い親戚にあたる平清盛と同い年。

上総氏とは同族(房総平氏)で上総広常は又従兄弟にあたる。
祖先の平忠常の母は平将門の娘なので広常と常胤は平将門の子孫にもあたる。

誕生 元永元年(1118年)5月24日(父・千葉常重、母・鹿島政幹娘)
9歳 大治元年(1126年)父常重が本拠地を大椎(千葉市緑区大椎町)から千葉荘(千葉市中央区と周辺)に移す
18歳 長承4年(1135年)家督を相続
29歳 久安2年(1146年)父の代に下総守藤原親通に押領されていた相馬御厨(現在の我孫子市、柏市、取手市付近)を取り戻す
39歳 保元元年(1156年)源義朝に従って保元の乱に参戦
43歳 永暦元年(1160年)平治の乱で源氏が敗れ、相馬郡の支配権を常陸国の佐竹氏らに奪われる
63歳 治承4年(1180年)石橋山の戦いに敗れ安房国へ逃れてきた源頼朝に一族300騎で加勢
66歳 寿永2年(1183年)上総広常が誅殺され房総平氏の惣領となる
67歳 元暦元年(1184年)平氏追討のため西国、九州へ出陣
70歳 文治3年(1187年)洛中警護のため上洛
72歳 文治5年(1189年)奥州合戦で東海道大将軍に任じられる
73歳 建久元年(1190年)源頼朝が上洛の時に後陣を務める
84歳 建仁元年(1201年)3月24日 死去

千葉常胤の逸話

鳥羽上皇の寵姫であった玉藻前(たまものまえ、モデルは美福門院と言われている)という女性が実は九尾の狐で、那須野(栃木県那須周辺)あたりで人をさらうなどの悪行を重ねていたため鳥羽上皇が三浦義明、千葉常胤、上総広常に討伐を命じたという伝説。

このような妖怪退治の伝説に名前が出るほどなので、千葉常胤も武勇に秀でた坂東武者だと都まで知れ渡っていたのであろう。

千葉常胤ゆかりの地

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