オリバー・ストーン監督「プラトーン」あらすじ なるほど裏話

1986年 アメリカ

監督:オリバー・ストーン
製作:アーノルド・コペルソン
製作総指揮:ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
脚本:オリヴァー・ストーン
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

出演:チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィテカー、フランチェスコ・クイン、ジョン・C・マッギンレー、キース・デヴィッド、デイル・ダイ、ジョニー・デップ

あらすじ

裕福な家庭に育ったクリス・テイラー(チャーリー・シーン)は、自分と同年代、しかも少数民族や貧困層の若者が次々と徴兵される現実に憤りを覚え大学を中退して陸軍に志願、ベトナムに新兵として送り込まれてきた。

しかし戦場の過酷さは彼の想像を遥かに超えるものであり、現地に配属された当日に自身の決断を後悔する。

テイラーはカンボジア国境付近のアメリカ陸軍第25歩兵師団のウォルフ中尉(マーク・モーゼス)を隊長とする部隊に配属される。

その部隊には7度負傷したが生還した歴戦のバーンズ曹長(トム・ベレンジャー)と戦争の中でも人としての倫理観を持ち続けるエリアス軍曹(ウィレム・デフォー)の2人がいた。

あるときテイラーの部隊は北ベトナム軍と通じているとみなされる村へ入るが、バーンズが暴走し村の焼き打ちや村民の虐殺を始める。

隊長であるウォルフ中尉は士官学校出だが実戦経験がなくバーンズに実質的な指揮権を奪われており、焼き打ちを止めることもできず見て見ぬふりをする始末だった。

そこへ後から追いついてきたエリアスが到着し村の惨状を目の当たりにしバーンズを止めに入る。

このことで2人の対立は決定的となり、部隊はバーンズ派、エリアス派に分裂してしまう。

概要・解説

本作は監督であるオリバー・ストーンの従軍経験を元にしたストーリーなのは有名である。
ストーン自身裕福な家庭で育ち大学を中退して一兵卒としてベトナムに志願した。
村の焼き討ちなど劇中での出来事の多くは実際にストーンが経験したり目撃したことだそうで、本作主人公のテイラーこそが若かりし頃のストーンであることは言うまでもない。

こんな人たちの名も挙がっていた!

主人公のクリス・テイラー役には当初カイル・マクラクランキアヌ・リーヴス、ジョン・キューザック、ヴァル・キルマーが候補に挙がっていた。

また、チャーリー・シーンの実兄であるエミリオ・エステベスにも出演を依頼したが、ギャラの交渉が成立せず・・・。

そこで「テイラーを演じるには若すぎる」として出演を断っていた弟のチャーリー・シーンが演じることとなった。

監督は、当時無名のジョニー・デップにもテイラー役をオファーしている。

デップは自分が若すぎることと知名度がないことを理由に断ったが、ストーンは「彼は将来一大映画スターになるであろう」と予測し、ガーター・ラーナー役での出演を直訴したそうだが、今や大スターのデップの才能をいち早く見抜いたストーンの眼力には脱帽ですね。

バーンズ曹長の役は当初ケビン・コスナー、ミッキー・ローク、エリアス軍曹にはニック・ノルティ、ジェフ・ブリッジス、デンゼル・ワシントンの名も挙がっていた。
ちなみにバーンズ軍曹のモデルとなった人物は、過去、顔のキズを治すため沖縄基地へ赴任したことがあり日本人女性と結婚したそうだ。

ウォルフ中尉の上司にあたるハリス大尉を演じたのはデイル・ダイ。彼は元アメリカ海兵隊の大尉というマジモノの軍人さん。彼は本作の演技指導などにも関わっている。

撮影はフィリピンのルソン島で行われている。映画に参加する全ての俳優は撮影開始2週間前からフィリピンに滞在し当時の生活を実践、髪型と食料は本当の軍人と同じにさせられ、シャワーを浴びることさえ許可されなかったそうだ。また、ジャングルで夜を明かす際もローテーションで監視まで行う徹底振りであった。

プラトーン裏話

①劇中テイラーを含めたエリアス派の兵士たちがマリファナを吸ってハイになるシーンがあるが、あのシーンは実際にマリファナを吸って撮影したとか。今だから話せる裏話ですね(笑)

②マラリアの感染する可能性があるため川の水は飲むなと指導されていたが、撮影中激しい喉の渇きによりウィレム・デフォーは川の水を飲んでしまう。幸いマラリアには感染しなかったものの上流で豚が死んでいたそうで幻覚を見るほどの病気にかかったしまったそうだ。

③撮影はフィリピンのルソン島で行われている。映画に参加する全ての俳優は撮影開始2週間前からフィリピンに滞在し当時の生活を実践、髪型と食料は本当の軍人と同じにさせられ、シャワーを浴びることさえ許可されなかったそうだ。また、ジャングルで夜を明かす際もローテーションで監視まで行う徹底振りであった。指導は本作にも出演している元海兵隊大尉のデイル・ダイが行った。

④エリアスが両手を挙げて死ぬシーンは本来特殊効果により血が飛び散るはずだったが故障により装置が作動しなかった。しかしデフォーの迫真の演技が素晴らしかったためそのまま採用された。

⑤数人の役者はヘルメットにメッセージを書いていたがジョニー・デップはシェリリンと書いていたが、それは当時付き合っていた女優シェリリン・フェンの名前だった。

⑥チャーリー・シーンはヘリコプターのシーンで、ヘリが傾いたときに開いた扉から外へ投げ出されそうになるがキング役のデビッド・キースに助けられた。