カルトホラー映画 「狼男アメリカン」ネタバレ解説 驚愕の変身シーンは必見!

映画
1981年 アメリカ
監督:ジョン・ランディス
脚本:ジョン・ランディス
製作:ジョージ・フォルシー・Jr
製作総指揮:ピーター・グーバー、ジョン・ピーターズ
出演者:デヴィッド・ノートン、グリフィン・ダン、ジェニー・アガター
 

あらすじ①序盤

「ヨーロッパへの長期旅行中に、イギリスの片田舎へとやってきたアメリカ人青年のデビッド(デビッド・ノートン)とジャック(グリフィン・ダン)は、暖をとるためにパブに立ち寄るが、パブの客たちは他所者の2人に冷たい視線をそそぐ。
 
パブの壁に書かれていた五芒星についてパブの客たちに尋ねると客たちの態度は一変、ただならぬ雰囲気を察し2人はパブを後にするが、その際「荒れ地に近づくな」「道路を真っすぐ行け」「月に気をつけろ」という謎の言葉をかけられる。
 
宿を探して先を急ぐ2人は、いつしか荒れ地に迷い込み、正体不明の獣に襲われる。ジャックは喰い殺されたが、デビッドは危ういところで後を追ってきたパブの客たちに助けられる。
 
朦朧とする意識の中、銃で撃たれて死んだ獣の方を見るデビッドだったが、そこに横たわっていたのは1人の男だった・・・。
 
ロンドンの病院に送られたデビッドは、看護婦のアレックスと恋に落ちるが、そんな矢先、死んだはずのジャックが亡霊となって現れ「次の満月の夜に君は狼男になる。僕の様な人間が増える前に自殺するんだ」と警告してくるのだった。
 
そして満月の夜、ジャックの警告通り、デビッドに異変が起き・・・」

概要・解説

本作は、私が子供の頃にテレビの洋画劇場で観て非常に影響された1本である。
 
寒々と寂しげな感じで映し出される荒涼としたイギリスの荒野と、随所で流される「ブルームーン」・・・ホラー映画にしては非常に長閑なオープニングだが、狼男の呪いに翻弄されるデビッドの悲しい運命をベースに、デビッドとアレックスの悲恋、ブラックユーモアの数々、リック・ベイカーによる驚愕の変身シーン等々、それまでの古典ホラー的な人狼映画とは一線を画しており、非常に魅力的で心に残る作品である。
 
 
監督のジョン・ランディスは、1978年には「アニマル・ハウス」、1980年にはジョン・ベルーシとダン・エイクロイド主演の「ブルース・ブラザース」、1981年には本作「狼男アメリカン」と立て続けにヒットを飛ばしたが、1983年に「トワイライトゾーン/超次元の体験」の撮影中、主演俳優のヴィック・モローと子役2人をヘリコプターの落下事故により死亡させ罪に問われた。
 
たしかモローは首が吹っ飛んだと聞いたことが・・・恐ろしや。
 
本作で特筆すべきはやはり特殊効果のリック・ベイカーだろう。
 
明るい部屋の中で人狼に変身する映像は当時の映画界で大きな話題となった。
 
結果、82年の第54回アカデミー賞から新設されたメイクアップ賞を受賞、リック・ベイカーがこの部門での初代受賞者となる。ちなみにリックは、あの有名な「スリラー」(マイケル・ジャクソン)のビデオ・クリップを手掛けている。
 
1997年には続編でもある「ファングルフ/月と心臓(原題:狼男アメリカン IN パリ)」が撮られるものの、スタッフ及びキャストはオリジナルには関わっておらず、ストーリーの関連性も薄い・・・というか全く繋がりは無い。
 

あらすじ②序盤~ラストまで(ネタバレ)

デビッドとジャックは、ヒッチハイク旅行の途中で超怪しいパブに立ち寄る。
 
2人がパブに入った途端、なぜかドン引きしてしらけるパブの客。他所者を受け付けない排他的描写というありがちな展開。
 
パブを出た2人は荒野に迷い込み、ジャックが謎の獣の襲撃により惨殺されてしまう。
恐ろしさのあまり1人で逃げ出したデビッドだったが、友の叫びを聞き助けに戻るが、今度はデビッドが謎の獣に襲いかかられる。
 
寸でのところでパブの客たちに助けられたデビッドだったが、横たわる獣に目をやるとなんと裸の男に変わっていた・・・。
 
ロンドンの病院で意識を取り戻すデビッドは、そこの美人ナースであるアレックスと愛し合うようになる。
 
デビッドは警察からの事情聴取に「動物に襲われた」と証言するも、ロンドン警察の警部は異常者の犯行と決めつけてしまう。
なんとこの事件は地元警察も含め、あの町ぐるみで隠ぺいされていたのだ。
 
そんな中、死んだはずのジャックがデビッドの前に現れ警告を発する。
この後もジャックはチョイチョイ現れますが、現れる度に腐敗が進んでいく(芸の細かさには脱帽です!!)。
 
ジャックの警告通り、満月の夜に人狼に変身するデビッド。意気揚々と街へ繰り出し、男女のカップル、仕事帰りのリーマン、3人のホームレスを喰い殺すのだった(変身シーンはタップリと映すものの、肝心の最終形態はチラ見せ程度。このあたりは“昔ながら”といった感じか。)
一晩暴れまわったデビッドは、気が付くと動物園の狼の檻の中で裸で横たわっていた。
 
ロンドン市内のポルノ映画館へジャックからの呼び出しを受けるデビッド。そこには前回の満月の夜にデビッドが喰い殺したリーマンやホームレスたちが勢ぞろい、狼男の呪いを終わらせるためにデビッドに自殺を促す。
そんな中、デビッドは映画館内で人狼に変身し、観客や係員を食い殺す。
 
「映画館内で大きな野犬が暴れている」という知らせを受けた警官が劇場内へ入ると、人肉を貪る獣を発見、急ぎ入口のシャッターを閉めるも人狼はシャッターを破って外へ飛び出しロンドン市内は大パニックに陥る。
 
暴れまわる人狼だったが、武装した警官隊に路地裏に追い詰められてしまう。変わり果てたデビッドの元に単身駆け寄るアレックス・・・アレックスの呼びかけに一時は大人しくなる人狼だったが、牙をむいてアレックスに襲いかかろうとしたその瞬間、警官隊の一斉射撃を受け絶命する。
 
駆けよる警官隊や群衆だったが、目の前に横たわっていたのは、人間の姿に戻っていたデビッドの死体だった・・・。
(お気づきの方もいるかもしれませんが、本作の人狼は銀の弾丸でなくても普通の弾でも死ぬんです)
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