ナターシャ・ホーヴェイ のプロフ紹介!「デモンズ」傑作ホラーシリーズ1作目 ネタバレ解説

映画

簡単なストーリー紹介

ドイツの女子大生シェリル(ナターシャ・ホーヴェイ)はベルリンの地下鉄駅構内で不気味な仮面をつけた男(ミケーレ・ソアヴィ)から映画の試写状を手渡される。

シェリルは友人のキャシー(パオロ・コッツォ)とともに映画の試写が行われるメトロポールという映画館へ向かい、ジョージ(ウルバノ・バルベリーニ)とケン(カール・ジニー)という若者と知り合う。

劇場には同じように試写状を貰った人々が集まっていたが、不思議なことに誰一人メトロポールという劇場がベルリンに存在していることを知らなかった。

そしてメトロポールでは、ノストラダムスの墓を暴きその棺に入っていた仮面を面白半分でつけた青年がデモンズに変身し人々を殺すという内容の映画が上演される。

映画館のロビーに飾ってあったデモンズマスクを面白半分でつけたローズマリーが映画とシンクロするかのようにデモンズに変身、彼女に襲われた人々が次々とデモンズ化し劇場内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化する。

逃げ惑う生存者は劇場の出入り口に殺到するが、入り口はいつの間にかコンクリートの壁で塞がれていていた。

生き残ったシェリル、キャシー、ジョージ、ケンの4人は劇場からの脱出を試みるが・・・。

概要・レビュー

ホラー映画界の帝王、ダリオ・アルジェント監督が製作総指揮をしたということで話題となった「デモンズ(原題DEMONI)」(1985年)

「ゾンビ映画」と紹介する人も多いが、明確にはゾンビではなく“悪魔憑き”であり、ノストラダムスの予言通りにアキロン大王が降臨し地上を支配するために人々を「デモンズ」に変えていくという内容。

映画館に集められた人々が館内に閉じ込められ、上映されていた映画とシンクロしてデモンズに襲われるという密閉空間でのサバイバルホラー的内容で、ゾンビとは異なり人を喰うことは無く鋭い牙や爪で「噛みつく」「引っ掻く」「切り裂く」「抉る」といった行為で感染させていく設定で当時としては斬新だった。

「デモンズ」の制作にあたっては、異形の邪神や化け物が登場するハワード・フィリップス・ラブクラフトの「クトゥルフ神話」や、映画ファンの女性がスクリーンの中から飛び出してきたスターと恋に落ちるウディ・アレン監督の「カイロの紫のバラ」にインスパイアされ着想を得たという。

当初ロンドンが舞台に想定されていたようだが、壁に囲まれ忌まわしい過去を持ちヨーロッパで最も暗い都市と言われていたベルリンが「デモンズ」のイメージに最も合うということで選定され、撮影自体はイタリア・ローマのスタジオに200mに及ぶセットを作り上げて行われた。

そして何よりも秀逸なのが本作の特殊メイク。これでもかというくらいグロくておぞましいデモンズの姿を特殊メイクで表現している。

やはりヌメヌメしたような生々しい気色悪さはCGには出せませんね。ラバー製のダミーヘッド等を使っての変身シーンは機械操作やワイヤー、バルーン、時には手を使うなどして動かし再現しているわけだが、その動きのぎこちなさがより不気味さを醸し出しているのは確かだろう。

80年代は特殊効果全盛期で「ハウリング」(特殊効果担当ロブ・ボッティン)、「狼男アメリカン」(特殊効果担当リック・ベイカー)の変身シーンも世間で話題になった。

サントラ

音楽は元ゴブリンのリーダーでキーボード担当のクラウディオ・シモネッティが担当。

その他、劇中に流れる楽曲はモトリー・クルー、ビリーアイドル、サクソン、アクセプト、プリティ・メイズ、スコーピオンズ、リック・スプリングフィールドなど、当時スーパースターだったミュージシャン達が楽曲を提供している。

疾走感あふれる彼らの楽曲がさらに映画を盛り上げている。

中でも私が好きなのがオープニングで流れるクラウディオ・シモネッティの「DEMONI」

タイトルを見てわかる通り「デモンズ」のテーマ曲で、テクノ・ロック的なカッコいいサウンドがたまらなくクール!

映画「デモンズ」の豆知識

①劇中に登場する「仮面の男」

後に「アクエリアス」「デモンズ’95」の監督として高い評価をされるダリオ・アルジェントの愛弟子ミケーレ・ソアヴィが演じているが、メトロポールで上演された映画内でノストラダムスの墓を暴きデモンズ化した青年ジェリーもミケーレ・ソアヴィが演じている。

「仮面の男=ジェリー」?

そう思ったのは私だけでは無いだろう。

劇中仮面の男の素性について一切触れられていないので正確なことはわからないが、ノストラダムスの墓を暴きデモンズ化したジェリーがデモンズ化し、悪魔のしもべとしてデモンズの厄疫を広める手先になったと考えるのが妥当か?

②アキロン大王の正体は?

物語の中盤でデモンズ化したキャシーの背中を突き破って唐突に登場した「アキロン大王」。

見るからに悪魔的な姿をしたラスボスの風格溢れるキャラなのだが、劇中「大王」らしい描写は一切見られない。

他のデモンズ軍団に紛れて主人公らに襲い掛かり、大した活躍も見せないまま落下してきたヘリコプターのプロペラで頭を吹っ飛ばされてあっさり退場となる。

一説によると配給元の東宝東和が字幕を使って勝手にあの悪魔的なやつをアキロン大王に仕立て上げたという説があるが実際どうなんだろ。まあ東宝東和の誇大広告は有名ですからありえますね(笑)

東宝東和は「サランドラ」では劇中登場しない“ジョギリ”なる武器を勝手に作り出し宣伝に使ったり、「バーニング」では殺人鬼の名前を勝手に“バンボロ”と名付けるなどたしかに前科はある。

「デモンズ」においても日本での番宣用に、劇中登場するデモンズに勝手にサタナキア、ルキフェル、グシオン、バルバトス、ガウなどと名付けて、デタラメなキャラ設定まで付け足している。

東宝東和の嘘八百並べるその度胸には脱帽する。

③「脅威の新立体ホラー・システム=キュービック・ショック」とは?

デモンズと言えば「驚異の新立体ホラーシステム=キュービックショック」を謳い文句にしていたのは有名だが、キュービックショックとはなんぞや?当時の最新3Dシステムかなにかか?と思われる人も多いだろう。

説明すると、

我々が「デモンズ」を観る ➡ その「デモンズ」の登場人物たちが映画館で「ノストラダムス」の映画を観る

要はこれが立体的ということらしい。

さらに、

「ノストラダムス」映画で殺人が起きる(一次迷路体験)

「デモンズ」劇中内で「ノストラダムス」映画とシンクロして登場人物たちがデモンズになったり殺されたりする(二次迷路体験)

「デモンズ」を観た我々が不安や恐怖を抱く(三次迷路体験)

これが恐怖の連鎖「キュービック・ショック」とのこと。

見ての通り最新3Dシステムでもなんでもないわけでなんだかな~って感じですね。

④衝撃のラスト

なんとか封鎖された映画館からの脱出に成功したシェリルとジョージだったが、外の世界もすでにデモンズたちに蹂躙されていた。必死に逃げる2人の前に武装した親子が乗るジープが現れ無事救出される。

そしてフェイクのエンドロールが流れる中、突然シェリルがデモンズ化しジョージに襲い掛かる。

寸でのところでシェリルは銃で撃たれ道路に落下、そのままジープは走り去る。

「え?シェリルはいつデモンズに引っ掻かれた?(噛まれた?)」と思った人は私だけではないでしょう。

どちらかというとジョージの方がやばそうですけど(笑)

あれだけ可憐でかわいかったシェリルが野獣のようなデモンズになってしまうという救いのない衝撃のラストにショックを受けた人は少なくはないだろう。時はまさに世紀末って感じです(笑)

ナターシャ・ホーヴェイのプロフィール

本作でヒロインであるシェリルを演じたナターシャ・ホーヴェイはレバノンのベイルート出身、父はアメリカのミュージシャン、母はオランダの学者という家に生まれる。

7歳でローマへ移住、16歳で「アクアエサポーネ」という映画で主役として女優デビュー、そして18歳の時に「デモンズ」のヒロインに抜擢される。

その後レバノン、イタリア、フランスで女優として活躍していたようだが、1998年に女優を引退している。

めちゃくちゃ美人なナターシャ、そんな彼女の「デモンズ」以外の出演作を観てみたかった。

というわけで彼女の動画を発見したのでナターシャファンのために載せておきますね。

 

それでも「デモンズ」大好きです

妙に力を入れているやりすぎ感が否めないグロい描写やツッコミどころ満載な粗いストーリー展開など、監督のランベルト・バーヴァを不肖の息子(イタリアンホラーの巨匠マリオ・バーヴァが父のため)と呼ぶ人が多いが、本作「デモンズ」は彼の最高傑作で間違いないと思う(ハリウッド映画を見慣れている人にはイタリア映画の粗さや展開のチープさが低評価につながるのかな)。

散々な批評が多い割に興行的には成功し、いまだにファンが多いのがその証拠だ。

私個人としては非常に面白いアクションホラー映画ですけどね・・・全編通して中だるみも無く一気に観れてしまうあたりは本当に素晴らしい。

デモンズは魅力に溢れる映画だと私は断言できます。

タイトルとURLをコピーしました